Play to Earn(遊んで稼ぐ)という言葉も新たな経済の始まりを意味しています。
_新刊「アートが変える社会と経済」で、このテーマについても倉田さんはこのように語っています。
第3章に書いていますが、「フォートナイト」など、遊びながら稼ぐ件(くだり)。
p172 メタバースが目指す先は一つの経済圏を形成する世界 Play-to-Earn のゲーム機能を持ったメタバース空間が現れると、 これまでの資本主義の在り方も大きく変化する可能性があります。 世界中の貧困に苦しむ子供たちがGameFi 機能を実装している分散化取引所で、 貧困生活から脱却できるチャンスを得ることができるのです。 ゲームに参加する費用については、そのメタバース空間内のスカラーシップ(奨学金制度) を利用したり、すでにゲームに参加してお金を持っている人から、ゲームに参加するための 道具やトークンを借り受けて、そこで仕事をしてトークンを稼ぐ。その上で、借りた相手に は一部を謝礼として返しながらお金を稼ぐことができるのです。 ゲームを楽しみ、関係するすべての人にフェアにトークンが分配される仕組みが、アルゴ リズムによって自動的にコントラクトの中に組み込まれています。そのため、参加している すべての人たちがゲームを楽しみながらトークンを稼ぐことができるようになるのです。つ まり、世界の貧困に苦しむ子供たちも、ゲームに参加しさえすれば貧困から脱却できるチャ ンスをものにすることができるのです。
とても興味深い話です。
ゲームで貧困から脱却する、というのも象徴的で、発展路上国で生活インフラがととのっていない国でも、誰もがスマホを持っていて、ゲーㇺ上で獲得した通貨を交換して、実生活のあてるなど、メタバース含め他ヴァーチャルな世界とリアルな実世界がハイブリッドとなる時代がすぐそこにあります。
そして、注目ゲームに関しても、NFTを使用するゲームをすでに発表しいるとも。
P175「フォートナイト」もトークノミクスを目指すのか? 現状、トークノミクスを実装してWeb3に最も近づいているのは、アメリカのエピック ゲームという企業が、ワーナーブラザーズなどと協力して運営している人気ゲーム「フォー トナイト」でしょう。日本でもファンの多いゲームですが、基本はゾンビなどのモンスター と戦うアクションゲームです。その中では参加者が自由に戦えるモードや、自由に世界その 第3章 アートが変えていく、経済の未来ものを作成できるクリエイティブモードなども用意 されており、ゲーム内通貨を使ったやり取りもできるようになっています。 実際、アメリカの人気ラッパーであるトラヴィス・スコットがフォートナイト内の仮想空 間でライブをしたり、日本でも米津玄師や星野源がイベントを行ったこともありました。 フォートナイトに関して、エピックゲームは・・・(続きは本書で)
◆アートが変える社会と経済
〜AI、NFT、メタバース時代のビジネスと投資の未来〜 著者:倉田陽一郎
四六変型(180×120×12ミリ) 本体1,980円(税込) 2023年6月28日発売予定
【著者プロフィール】倉田陽一郎
1965年生まれ。三重県生まれ。1987年東京大学経済学部卒業。外資系金融機関(merchant bank)を経て、投資顧問会社創業。1998年、金融危機の際に金融担当大臣(当時、柳澤伯夫さん)秘書官として日本の金融システム再生に参画。2001年よりアートオークション会社 シンワアートオークション株式会社代表取締役社長に就任してアートに専念。日本初アートオークション会社の株式上場を主導。オークション会社経営22年。2017年ブロックチェーン技術を学び、マイニング、ステーキング等の関連事業を立ち上る。2021年よりNFTアートの販売を開始。2022年より江戸バースプロジェクトにかかわる。日本テレビのアート番組The Art House にオークショニアとして、レギュラー出演。アートコレクター。ワインコレクター。
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株式会社悟空出版 編集総括マネージャー 兼 ジョルダン株式会社 公共交通部長
2007年2月、東京IT新聞を編集長として創刊。2010年11月からジョルダン株式会社公共交通部部長。2020年7月から株式会社悟空出版で編集総括マネージャーを兼務。