サザビーズオークションで、ジェネレイティブ・アートNFT「The Goose」が史上2番目の高額落札

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このニュース自体は、経営破綻した仮想通貨ヘッジファンドのThree Arrows Capital(スリーアローズキャピタル)が、所有するNFTアート作品がSotheby’s(サザビーズ)でで620万ドルで落札されるといったニュースですが、クリスティーズとサザビーズの世界2大オーションハウスについて、知っておきたいということで、オークションハウスの世界を”先読み”。

(P92)
ニューヨーク・ロンドン ------- 世界と日本のアートオークションの違い

 世界的に有名なオークションといえば、現在はニューヨークに本部を置くサザビーズと、
同じくロンドンで誕生したクリスティーズです。
それぞれの国に有力なオークション会社が、その国のアートの換金需要を満たし活動して
います。サザビーズやクリスティーズの創業は近代資本主義が生まれたのと同時期で、
18世紀ごろから、オークションというビジネスを始めました。そのような歴史的経緯から、
オークション事業は資本主義とは切っても切れない関係にあると言えるでしょう。
 これに対し、日本のアートオークションの歴史は浅く、1980年代後半のバブルの頃か
らアートオークション産業の歴史はスタートしています。それまでの日本では、世界にない
特殊な商形態が確立していたゆえ、オークションという、事業形態が育つ環境がなかったか
らでした。それは百貨店外商という、富裕層をケアできる事業サービスです。富裕層に密着
する百貨店外商が、高額なアート作品の供給を受け、そのアート価値をきちんと説明できる
画商と一緒に、富裕層にアート作品を販売するビジネスモデルが確立していました。とくに、
1980年代のバブル当時の日本はアメリカに次ぐ経済力を持ち、世界中のアート作品を買
い占めるような新興成金がどんどん生まれていました。
このように、日本において独自の美術商システムがある一方、世界ではオークションとい
うシステムにより作品の落札価格も公表されるため、コレクターが安心しアートを購入でき
る場として育っていきました。
 この日本と世界の実情の差に危機感を感じた日本の有力画商5名が意を決して、日本でも
オークション会社を立ち上げることにしたのです。それが、現在、私が代表取締役を務めて
いるシンワオークションです。1990年代に入りバブルが崩壊する中で、日本のアート業
界からは、公開取引でアートの売買が決まっていくオークション事業が誕生したことに対す
る反発も起こります。しかし、オークションは、まさに時代が求める流れでした。取引価格
がオークションによって公開されていくことを支持する流れが拡大していくことになりまし
た。

これが、著者倉田さんが、世界を見据えて、オークションというビジネスを始めたきっかけでもあり、今の時代となって、ブロックチェーンやNFT技術とシンクロして、今後、日本でも、いや、グ―バルな世界でもっと日本のオークションハウスが注目される日もやってくると思います。

_ジャンルは違えど今日もどこかでオークションがネット含めて行われているようです。

スケジュール・注目作品

◆アートが変える社会と経済



〜AI、NFT、メタバース時代のビジネスと投資の未来〜 著者:倉田陽一郎
四六変型(180×120×12ミリ) 本体1,980円(税込) 2023年6月28日発売予定

【著者プロフィール】倉田陽一郎

1965年生まれ。三重県生まれ。1987年東京大学経済学部卒業。外資系金融機関(merchant bank)を経て、投資顧問会社創業。1998年、金融危機の際に金融担当大臣(当時、柳澤伯夫さん)秘書官として日本の金融システム再生に参画。2001年よりアートオークション会社 シンワアートオークション株式会社代表取締役社長に就任してアートに専念。日本初アートオークション会社の株式上場を主導。オークション会社経営22年。2017年ブロックチェーン技術を学び、マイニング、ステーキング等の関連事業を立ち上る。2021年よりNFTアートの販売を開始。2022年より江戸バースプロジェクトにかかわる。日本テレビのアート番組The Art House にオークショニアとして、レギュラー出演。アートコレクター。ワインコレクター。

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